逆神ウィークリーレポート(2022.5.9~5.15)<厚切りジェイソンは逆神ではない>
私が昔から欠かさず見ているyoutuberに「Naokiman show」という人がいます。
都市伝説系が好きな人は知ってる人多いと思います。
帰国子女のナオキマンが英語力を駆使して国内外の都市伝説を独自の視点から解説するスタイルで人気を博していたわけですが、なんと最新の動画で一気にテイストが変わってしまいました。
おいおい!殺風景な部屋でカメラ目線で語りまくるナオキマンはどこにいったんだよ!って感じですが、驚くべきなのがその内容。
世界を支配しているのは誰か、というテーマに絡めナオキマンが語ったのは「世界的企業の筆頭株主はほとんどヴァンガード社であり、そのヴァンガード社に支配力を発揮出来る闇の支配者層が経済を動かしている可能性がある」と言うもの。
結局結論そこかよつ、ついにそこに触れてしまったのか・・・・・。
今までも何回か金融や経済の闇に触れてきたナオキマンでしたが、とうとうとんでもない闇の部分に手を突っ込んでしまったようです。
彼が消されない事を願っています。
しかし、ナオキマンには1つ重大な点を見落としていたのです。
経済や相場を動かす事が出来るのは闇の支配者層以外にもいるという事を。
我々はそれを「逆神」と呼びます。
ヴァンガードが世界を動かしているのだとするならば、訳の分からぬ会社に投資するよりは当社の販売する各種インデックスファンドに金を入れるのがベスト。
特に人気のある「VTI」を買っておけばバラ色の未来は確定したも同然でしょう。
闇の支配層たちの絶大なパワーもなんやかんやあって資産は右肩上がりに違いありません。
【ETF】VTIとは?株価・チャート推移、配当利回りや構成銘柄などを分かりやすく解説 | いろはに投資
ところが、皆さん知っての通り米国株は年始から下がってばかり。
VTIも今年のパフォーマンスは-17%です。
ペニー株触って-30%あたりまえの猛者たちならともかく、インデックスファンドは投資始めたての人も触っているもの。
ふと見たら資産が二割近く減少していたとなるとビックリしないほうがおかしいです。
で、このVTIの惨状とヘイトを変な形で喰らってしまった男が一人。
それが昨年末に投資家として再ブレイクを果たした「厚切りジェイソン」さんです。
厚切りジェイソンの投資方法としては節約をし、お金をVTIやSP500指数連動インデックスファンドにぶち込めというもの。
数々出たFIRE本と内容はそう変わりませんが、有名な人が出してる本というのはビギナーにはとっつきやすいもんでもあります。
先日の事ですが日本橋丸善に居た時、仕事がめちゃくちゃ出来そうな長身美女が経済・投資本コーナーに入り真っ先に「ひろゆきとお金の本」を手に取ったことに謎のショックを受けました。
でも、皆とっかかりってのは大体そういうものです。
厚切りジェイソンを真似してVTIに金をぶち込んできた人たちは損の責任をジェイソンにぶつけます。
ジェイソンも「why japanese people!?」ってネタにすりゃいいんでしょうが、ジェイソン信者にとっては笑いごとではありません。
信者がアンチ化した時ほど手に負えないものはありません。
そしてとうとう厚切りジェイソンはツイ消しをしてしまいました。
米国株でFIREを煽っていた厚切りジェイソン氏、全ツイ消ししたのか。
— はるかぶ (@hal_kabu) 2022年5月12日
リーマンショックの時も広瀬のじっちゃまがブログ消して逃亡したけど、これから店仕舞いするインデックス商材屋が大量発生しそうだ。
【悲報】米国株を激推ししてた厚切りジェイソンさん、米国株1年2ヶ月ぶりの安値をつけ、ツイートを全削除
— ざら速(ザラ場速報) @ときどき仮想通貨 (@ZARASOKU) 2022年5月12日
なお、テラスカイも本日上場来安値(´・ω・`) pic.twitter.com/zzTHIh20nr
なお近いタイミングで岐阜暴威さんもツイ消しをしたのですがそちらは誰からも注目されなかったのも併せて報告しておきます。
「米国株暴落は関係ない」「SNSがなんか嫌になった」とツイ消しの原因を説明しました。
本当に暴落は関係ないのかと疑っていましたが、本人曰くマジに関係ないそうです。
ただ、タイミングの悪い事にジェイソンがツイ消しした頃から米国株がリバウンドを始めています。印象が悪いな!
厚切りジェイソン、“ツイ消し騒動”の事情を説明 「意味不明な騒ぎ」 - 記事詳細|Infoseekニュース
かつて著名投資家CIS(しっさん)が自身の本を出したらクリスマスショックが発生してしまったことがありました。
ジェイソンもまさかそのジンクスに嵌ってしまったのか。
しかし、私はジェイソンと対を成すある人物のパフォーマンスが気になっているのです。
その人とは元ウォール街ヘッジファンドマネージャー(自称)の高橋ダンさん。
昨年末に「ダンさんは2022年に厚切りジェイソンに職を奪われるだろう」と物騒な予測を立てたわけですが現実とはわからないものです。
ジェイソンが自爆したためにダンさんの地位が相対的に向上。
口うるさいお笑い芸人よりウォール街を勝ち抜いたプロ(自称)の方が信頼に足るのは火を見るより明らか。タフさだって雲泥の差です。
ダンさんごめんなさい。
そのダンさんは2022年の相場をこう言い切っていました。
「2022年、相場はクラッシュする」
大当たりではありませんか!!
去年一昨年のクソっぷりはどこへいったのか。
高橋ダンは長期では当たるからとの評判をよく聞きましたが本当に当ててくるとは。
あれだけチヤホヤされたジェイソンが敗れ去り、ダンさんは悠々自適に生活。
曲げ力はダンさんの方が上なはずだったのになぜこのような状況が生まれたのか。
そこで私は高橋ダン、厚切りジェイソン両人に関する超重要人物を発見しました。
そしてその人物こそこの構造転換を引き起こした黒幕なのです。
それが中田敦彦。
奇しくも中田敦彦が上記の動画を出し、今まで祭り上げていたダンさんから厚切りジェイソンへシフトチェンジした頃からVTIの価格は頭打ちになっていきました。
一方中田敦彦からサイレント損切りを喰らったダンさんは直後に「下落するトルコリラを買え!」という世紀の大チョンボをするわけですが、それ以降は相場観が冴えるようになりました。
ダンさんお気に入りのゴールドも昨年末から徐々に値を上げて・・・・これはちょっとこじつけすぎか。
もしかすると高橋ダンさんが今まで曲げまくってしまっていたのは本人のせいではなく中田敦彦の魔力によるものなのかもしれません。
「米国株マスター」「爆益王」と言われたオレ的JINさんも岐阜暴威さんと絡んだ途端に調子を崩し、含み損が大変な事になってしまいました。
投資本の帯には大体中田敦彦の推薦文が載っています。
中田が推薦しないと本は売れませんが、そうやって売った本には中田の呪いがこびりついている可能性もあるのです。
なんというジレンマでしょう。
中田が厚切りジェイソンを使って米国相場崩壊を加速させたとしたら、国内トップクラスの曲がり屋にして相当な極悪人です。
まだ自らの手で相場を破壊する岐阜さんの方が潔いです。
日本屈指の天才曲げ師、満を持して参戦したNY市場をすぐさま曲げにかかる : 市況かぶ全力2階建
曲げ力と言えばスルーできないのが「令和の怪物」ドッグさん(現:ワッフル菊池)。
今週も彼はやってくれました。
見てください、この超光速の一手を。
こんな短期間でマーケットをぶっ壊せる男がいますでしょうか?
$LUNA たった1時間で底値から10倍www 億るやつ続出 相場経験バフェット並みだけど、こんなチャート初めて見たわ。 pic.twitter.com/zZ3r9nBmzc
— ワッフル菊池@UFO見た (@dogisgodtrade) 2022年5月11日
ツイートした5秒後に半減した。ロングしてた
— ワッフル菊池@UFO見た (@dogisgodtrade) 2022年5月11日
このようにマーケットに対する曲がり屋達の影響と言うのはとてつもないものがあります。
ロックフェラーやロスチャイルドが経済界の支配者かは分かりませんが、曲がり屋の力は相場を支配してしまう時もあるのです。
では我々個人投資家達はヴァンガード社や各種曲がり屋に成す術がないのでしょうか。
そんな事はありません。
そもそもヴァンガード社は上場企業ではありません。ヴァンガードのファンド投資者みんながいてこそ存在している会社です。
力の大小はあれど、例えばVTIを1株だけ持っているだけでもヴァンガードの所有者(支配者)になれるのです。
曲がり屋もポジションが被ると怖いものですが、逆にいうとポジションを被らせなければ何も怖くありません。
むしろ力を逆利用すれば爆益だってできるわけです。
相場の世界には恐怖の対象、憎しみの対象となる存在が確かに存在します。
しかしその存在を否定していてはどうしようもありません。
存在を受け入れ、その上で自分がどうリアクションをとるのがベストなのか考えるのが大切なのです。
冒頭で紹介したナオキマンの動画の最後はこう締めくくられています。
「この世界を作り上げているのは強大なお偉いさんでも機関投資家でもフリーメイソンでもイルミナティでもなく、実はみんな一人一人である。」
くれぐれも投資は自己責任でお願いします。