月刊ムー7月号「株式市場のオカルト都市伝説」特集
各方面で資産運用やFIRE(早期経済的自立)の文字が踊り始めて久しいですが、まさかこの雑誌まで関連特集を組むとは。
その雑誌の名は月刊ムー!
世界の謎と不思議に挑戦し、結果は永遠に公開しない超有名オカルト雑誌です。
そのムーが「株式市場のオカルト都市伝説」という特集を組みました。
一部では6月中旬頃から話題になっていましたがここに来て多数の投資家がこの激ヤバコラボに気づき始めた模様。
投資する層とムー読んでる層が被ってるようにも思えないので、ある程度のタイムラグは仕方ないのでしょう。
酒を飲みながら月刊ムーをだらだら読んでいたら株式投資特集が載ってた…… pic.twitter.com/DTvmINJVqG
— 駄犬 (@daken_in_market) 2021年7月2日
そうはいっても投資の世界では「アノマリー投資」とか「メリマンサイクル」とか「金融占星術」といったものがあるし、金運パワースポット巡りとかしている投資家もいるので親和性は高かったりするのです。
では、その特集について軽くまとめていきましょう。
私、約10年ぶりにムーを購入してちょっとドキドキしてます。
著者は「嵩夜ゆう」氏
今回の特集記事を書いた人は嵩夜ゆう氏という人です。
本人の申告によれば若い頃に「永劫回帰」のような感覚を手に入れたようです。
この力を利用することで瞑想状態から別次元へ意識を飛ばし、近未来の相場を透視することが出来る・・・とのことです。
とてもムー編集部が好きそうな人物ですね。
と思ってたら好きそうどころかめっちゃオカルト記事寄稿してる人じゃないですか!!
サイキック系のスーパー株式投資家かと期待したら株を少しだけやってるオカルトライターだったのか・・・?
しかし、ここで嵩夜ゆう氏のツイッターアカウントを発見!
そこに書かれていたのは「消費者統計学研究家。投資家。オカルティズム研究家。」
よかった、投資家だ。
嵩夜 ゆう 【公式】 (@yuu_takaya) | Twitter
①オカルト知識の差が成績を分ける
最初の記事内容はずばり「オカルト知識の差が利益率に大きな差を生む」。
そこで例示されているのがフィボナッチ数列です。
ビットコイントレーダーとかが盛んに使ってるイメージがありますね。
フィボナッチリトレースメント|テクニカル分析チャート講座|FXブロードネット
しかし、フィボナッチ使って皆等しく爆益取ってるって印象がどうもありません。
儲かりましたっていう人もいれば損してる人もいるんで、これではオカルト知識による優位性は証明できないのでは・・・・。
それより自分が感心したのが「フィボナッチ氏は古代の数秘術に着目し、これらは後にフリーメイソンが使用する」という一文をしっかり書いていること。
後に展開されるであろう秘密結社とマーケットネタに繋ぐように序盤から種を仕込んでいくテクニックは流石だ月刊ムー。
②相場の事はノストラダムスに聞け
前述した金融占星術関係の記事もありました。
投資家達にとって金融占星術といえば「逆行」。
特に「水星逆行」と「金星逆行」は相場が不安定になるサインとして知られています。
今回の記事で取り上げられていたのは月の満ち欠けと投資について。
満月の時の株式総会は荒れやすいとかいった類です。
「富裕層が持つ超高級時計に月齢表示があるのは相場と関係があるからだ!」と書かれていたのですが、調べてみると結構安い値段で買える月齢表示時計もあったりします。
便利な世になりましたね。
そしてここで名前が出てきたのが「ノストラダムス」!
彼の名前が出ないムーなんてムーじゃありません。
ここで彼の言葉が引用されます。
「『すべての動きは循環する。』。ノストラダムスの語ったことは現代経済にぴたりと当てはまっている。」
なんにでも当てはまるだろ!
記事は現代のコロナとかつての黒死病をリンクさせ、黒死病と勇敢に戦ったノストラダムスの言葉に今こそ耳を傾けようという形で終わります。
ちょっといい話みたいな終わらせ方をしてるのが心憎いですね。
③市場を操るNWO
ムーにしては守りに入った流れが続いていたため、かつてのムー読者としてはっきり言って退屈極まりませんでした。
しかしここからが真骨頂!
次のテーマは「株式市場を作ったのは闇の秘密結社だった」。
これだ、これだよ求めていたのは!!
記事によるとリスクヘッジとしての株式の源流となったのは「ロイズ・コーヒーハウス」ではなくテンプル騎士団の残党ではないかと書かれています。
テンプル騎士団、バラ十字軍、イルミナティ・・・この辺りが出てくるとワクワクするのがオカルト愛好家達です。
そして秘密結社は現代のマーケットでも暗躍しているそうです。
その一例が現在急速に発展しているエコロジー、持続可能化に関する市場。
これらは既存のマーケットを変容させると共に、我々にプラスチック製品削減を強いる新たな支配体制を築かせる彼らの仕掛けだというのです。
そう、これがNWO(新世界秩序)が画策するグレートリセットの正体なのです!
④聖書はコロナバブル終焉を預言していた
この後特集では「AIは人間を凌駕し、コロナショック時に株を買い漁い後のバブルに備えていた」とAIによる新秩序論を展開。
ただ、アルゴがあまりに買い向かったため運用会社の含み損がとてつもない事になったという問題を当時見ていた立場としてはこの論説はイマイチ響きませんでした。
そして続くは「聖書はコロナバブル崩壊を預言していた」。
バブルなんだから崩壊するのは誰も分かってるだろ!と言ってはいけません。
記事によればヨハネの黙示録に現れる四騎士「病・飢餓・戦争・勝利」の中で病はコロナウイルス、飢餓は仮想通貨や農作物の価格高騰を表しているというのです
そしてその次は恐らく「戦争」。
ロシアのイギリスに対する警告射撃、インドと中国の緊張等きな臭いニュースが最近続いています。
戦争が起こる時がコロナバブル終焉。
そしてその後に起きる新たなるバブルのきっかけになるのでしょうか。
一番起こってほしくない事が大体一番起きやすいのが世の理です。
「防衛」に関連する株(銘柄) - みんかぶ(旧みんなの株式)
④女性より男性の方が投資に向いてる?
最後に女性の方がトレーダーとして優れている理論を紹介しましょう。
女性の脳の仕組みは男性より柔軟である、歴史に残る投資手法を編み出したのは女性が多いなどがその論拠。
記事では実名こそ伏せられていましたが、あの襟川恵子氏の事を指しているのだろうという記載がありました。
国内最強と言われる孫正義より更に上にいる存在が襟川氏なのだから、確かに女性の方が上の傾向があると言われてもさもありなんといったところです。
しかしそこはムー。
古来より信託や予言は女性を媒介とし人々に伝えられたことから、女性は超常的能力に長けている分投資が上手いとも言います。
そう、投資能力を決めるのはあくまでオカルトパワーなのです!
さて、ではここで直観に頼るトレードで数々のドラマを生んできた超有名女性投資家「はるなん」氏の直近のトレードを見てみましょう。
100万飛んだ( ˙-˙ )
— はるなん (@hrn_crypto) 2021年7月2日
もうゴールド触らない pic.twitter.com/LtTctXFRxr
・・・・見なかったことにしましょう。
と、雑にですがムーの株式特集についてまとめてみました。
私自身ムー民のブランクが長かったため、最初は記事にマジツッコミを入れてしまうという初歩的ミスを犯してしまいましたが全体を通して楽しく読めました。
やっぱりこういうのは楽しませてなんぼのものです。
今年も半年が過ぎました。
日々のトレードに疲れた投資家の皆さん、ここらで休憩代わりにムー読んでみてはいかがでしょうか?
youtubeの都市伝説系もたまにお金や相場の話をする時があるのでチェックするのも楽しいですよ。