逆神トレーディング日誌

全ての投資家へ捧ぐ

悪魔の金融商品、その名はCWEB

昨年より米国株界隈の揺るがす一つのETFがあります。

 

デイリーCSI中国インターネット指数株ブル2倍ETF通称「CWEB」です。

 

yu-blogs.com

 

アメリカを追い抜け追い越せと20年以上ハイスピードに躍進し続ける中国。

パワーの源泉となっているテンセント、アリババ、バイドゥ、ビリビリなどのハイテク企業から構成されている上にレバレッジあり。

中国がガンガンに上げ続ければ驚異的な利益を得る事間違いなし。

 

ただえさえダブルインバースを始めとしたレバレッジものが大好きな日本国民なので、このCWEBも超大人気です。

 

全資力をCWEBに投入し億トレを夢見る男「CWEB全力マン」も登場。

その熱い思いと真に迫る文体でTwitter株クラ界隈でかなりの人気を誇っています。

 

 

 

 

・・・・が、当ブログを昔から読んでくれている方はもうわかっているでしょう。

CWEBの恐ろしさというものが。

 

 

 

昨年から中国はジャックマー(アリババ創設者)が謎の失踪したり、教育産業にいきなり大規模規制を喰らわせたり、配車大手のDIDIが米国相場上場廃止になったりとIT系に限らずリスクが次々と噴出。

 

そして最大の問題として扱われているのがあの恒大集団問題。

解決の糸口はまだ見えません。

 

 

youtu.be

 

 

おかげでCWEBは猛烈に下落。

夏ごろに30ドル台だった株価はいつの間にやら10ドル台にまで落ち込んでしまいました。

 

CWEB全力マンさんも最近すっかり青色吐息です。

 

 

 

 

そしてCWEBといえば全力マンさん以上に苦しんだのが「Mr.チャイナ」「カリスマ中国株トレーダー」のリザードさんでしょう。

 

 

survivorbeast.hatenablog.com

 

 

半導体関連の伸び悩みに頭を抱えていたブリザードさんは7月に思い切ってCWEBを購入。

見事に下落を喰らう一方で、手放した半導体セクターは上抜けするという地獄のパターンを炸裂させてしまったのです。

 

 

 

 

晩秋に差し掛かり半引退状態、というよりリアルが充実しはじめて投資どころじゃなくなってしまったブリザードさん。

その彼の遺志を受け継ぎ・・・というかより悪化させたのがこの男。

 

 

「USA版岐阜暴威」「世紀の怪物投資家」「自称麻雀ガチ勢のくせに初心者に負けて改名させられる軟弱野郎」のドッグ氏です。

 

 

survivorbeast.hatenablog.com

 

 

CWEBを保有してすぐに恒大のデフォルトを発生させたスーパートレーダードッグさん。

すでにオチはしっかりついていたのですが、彼は不幸にも無駄な意地を見せます。

 

ひたすら「データドッグが上がらない」「シーリミテッドまじで損切りしたい」と他銘柄の文句を言いつつ、地味にCWEBを持ち続けていたのです。

CWEBホルダーにとってはたまったものではないでしょう。

 

下げ材料はたしかにあるものの、それにしてもCWEBの弱さが半端ない。

その謎のモヤモヤ感の犯人はドッグさんだったのです。

 

 

832ドッグ ◆AlnUeimnHYbD 2022/01/05(水) 23:56:09.58id:iu3pGjmI0
どうすんのこれ?
個別株一生塩漬けなんだけど 毎日損する
https://i.imgur.com/FkXJ0BK.png

 

 

とはいいつつも、リバウンドする時も強烈なのがCWEB。

この辺りは流石レバレッジ2倍の力です。

 

数々のロンガー達がリバウンドに淡い期待を持ち傷口を広げてしまうように、ドッグさんも希望をどうしても捨てきれず撤退タイミングを逃し続けます。

 

 

 

 

追い込まれた人間は神頼みしがちです。

CWEB戦士の一人「CWEB絶望マン」さんは初詣に世界平和と株価爆上げを祈願していたようです。

含み損を抱えつつも、お金以外の事も祈れる人間の鑑と言えますでしょう。

 

 

 

 

この絶望マンさんの熱心な祈願にフリーライドしたのが我らがドッグ。

 

たかだかCWEBキャリア1ヶ月程度なのに「CWEBホルダーと言えばまず俺やろ?」と言いたげな高慢さに失笑を禁じえません。

 

 

 

 

絶望マンさんの神聖なるパワーが効いたのか10日のCWEBはかなりの強さを発揮して上昇。

やはりこの世に神はいたのでしょうか。

 

 

 

 

しかし、神は神でも別の神がこの上昇に寄与していたようです。

 

そう、この日ドッグさんがCWEBをロスカットしたのです。

 

 

214ドッグ ◆AlnUeimnHYbD 2022/01/10(月) 23:51:42.77id:fvllUjjP0
cweb損切り
MSFT入ります

 

 

「一緒に頑張ろうぜ」と言ってたった2日後にこの裏切り。

ラソン大会が始まると抜け駆けするような典型的クソムーブをここで見るとは思いませんでした。

 

柔軟性が必要な投資家にとっては致し方ない行為なのかもしれませんが、無論ドッグさんの意図に反して相場は動きます。

CWEBから乗り換えたマイクロソフト株はこの日GAFAM関連で一番低い伸びを見せたのでした。

 

ドッグさんの監視下から解放されたCWEBは一気に爆発します。

1月11日、CWEBはなんと10%を超える値上がりを見せました。

 

 

 

 

これこそまさにドッグパワーの真骨頂でしょう。

 

アメリカが金融引き締める一方、中国は緩和しているから資金移動が起きているから」という意見を聞きますが、上がった理由はそんなのではありません。

ドッグさんが売ったから上がったのです。

 

 

330山師さん 2022/01/12(水) 09:30:19.69id:p4jo3Vldp
CWEBは昨日お犬さまが損切りしたからな
流石だわ
393山師さん 2022/01/12(水) 10:06:25.67id:lDHLt6dHa
CWEBは犬が損切りしたの知ってたから爆買いしといて正解でしたわ
マジでサンキューやで
988山師さん 2022/01/12(水) 20:08:58.75ID:/Yzv2ECMa
レバナス?そんなオワコンはポイだ!
俺たちは「今」cwebなんだよ!!

 

 

年末からの不安定な相場でトレーダー達はかなりフラストレーションが溜まっていたのでしょう。

我々の資産を増やしてくれる聖杯はクソの山の中にあったのです。

CWEBは一気に手のひらを返され、神の如く崇められ始めました。

 

もちろんドッグ氏は悔しさで一杯。

もう一度CWEBにエントリーしたい気持ちをぐっと抑えます。

 

 

 

 

ドッグさんが買いをスルーしたのはなによりの好材料

このままCWEBは20ドル復帰を目指すかと楽観的雰囲気が相場を包む中、ある出来事が起きたのです。

 

 

 

そう、元祖CWEBマスターのブリザードさんが1か月以上の沈黙を破り、今年初ツイート。

新年の挨拶もせずイクイクと呟いてしまうあたり、ブリザードさんが相場から受けた心的ダメージは相当なものだったと分るでしょう。

 

このブリザードさんのツイートが相場に警戒されたのでしょうか。

CWEBはせっかく上昇した値幅をほぼ吐き出すように下落してしまいました。

 

 

 

 

リザードさんが来る=CWEB買いかと思われたのか。

相場関係者にとってブリザード&CWEBコンビは相当強烈なインパクトを残したのでしょう。

 

リザードさん自体は現在CWEBを保有していないのですが、ちょっと目を離すと買ってしまうCWEB中毒者である事も事実。

 

今後の中国経済の動向はリザードさんの動き方次第でしょう。

 

 

 

 

当ブログはCWEB購入を推奨しません。

リバウンドは強烈なので10%程度取るデイトレはやってもいいと思いますが、中長期的にはまだ危ないと思っています。

 

もし中国株で爆益を掴みたければ中国株3倍ベアETF(YANG)という便利な物がありますので、これをドッグさんかブリザードさんのNISA枠を無理矢理使って購入させるのが一番手っ取り早いでしょう。

 

リアル友達にド天辺でナスダックレバレッジETFを一括購入させたドッグさんにはそれ相応の報いを受けてもらいます。

 

 

 

 

とりあえず、CWEB戦士たちが今年一年を無事に生き残れる事を願っております。

 

 

 

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CWEB 日足