悪魔の金融商品、その名はCWEB
昨年より米国株界隈の揺るがす一つのETFがあります。
デイリーCSI中国インターネット指数株ブル2倍ETF、通称「CWEB」です。
アメリカを追い抜け追い越せと20年以上ハイスピードに躍進し続ける中国。
パワーの源泉となっているテンセント、アリババ、バイドゥ、ビリビリなどのハイテク企業から構成されている上にレバレッジあり。
中国がガンガンに上げ続ければ驚異的な利益を得る事間違いなし。
ただえさえダブルインバースを始めとしたレバレッジものが大好きな日本国民なので、このCWEBも超大人気です。
全資力をCWEBに投入し億トレを夢見る男「CWEB全力マン」も登場。
その熱い思いと真に迫る文体でTwitter株クラ界隈でかなりの人気を誇っています。
おはCWEB!1.83%は+81万円!
— CWEB全力マン (@SOXL27) 2021年10月20日
連日連騰!あと10%で準富裕層!
不動産ショックが回避される見込みからの反転で素晴らしい上昇が続きます!
既に引き締め後の中国と、これから引き締めの米国で差が出ることは自明!
さらなる爆益を期待しましょう!
CWEB最強!CWEB最強!
・・・・が、当ブログを昔から読んでくれている方はもうわかっているでしょう。
CWEBの恐ろしさというものが。
最近アリババよりテンセントへの
— またお(WORKINGプア)ブルーテント投資家 (@zxcvzzzzzzz) 2022年1月5日
中国当局の規制が厳しくなってきてるな
今回の罰金もアリババとかは100万元?なのに
テンセントは450万元
当局の標的はアリババからテンセントへ移りつつあるみたいだ
これではますます中国のIT株は買えん
もちろん不動産株もな
だからCWEBが上がるどころか暴落する
昨年から中国はジャックマー(アリババ創設者)が謎の失踪したり、教育産業にいきなり大規模規制を喰らわせたり、配車大手のDIDIが米国相場上場廃止になったりとIT系に限らずリスクが次々と噴出。
そして最大の問題として扱われているのがあの恒大集団問題。
解決の糸口はまだ見えません。
おかげでCWEBは猛烈に下落。
夏ごろに30ドル台だった株価はいつの間にやら10ドル台にまで落ち込んでしまいました。
CWEB全力マンさんも最近すっかり青色吐息です。
おはCWEB!-13.87%は-389万円!
— CWEB全力マン (@SOXL27) 2021年12月3日
資産はついに2500万円を下回り、最高値から-2000万円の大損となりました!
これが絶望…!これが欲望に溺れた人間の末路…!
米国での情報流出に対して異議を唱えて上場廃止させた中国政府。米上場株全てが大幅安で見事に直撃です!
CWEB最弱!CWEB最弱!CWEB最弱!
そしてCWEBといえば全力マンさん以上に苦しんだのが「Mr.チャイナ」「カリスマ中国株トレーダー」のブリザードさんでしょう。
半導体関連の伸び悩みに頭を抱えていたブリザードさんは7月に思い切ってCWEBを購入。
見事に下落を喰らう一方で、手放した半導体セクターは上抜けするという地獄のパターンを炸裂させてしまったのです。
うんこ掃除の仕事で貯めたお金をCWEBに全力してうんこ漏らす$CWEB
— うんこ掃除士 (@CWEB_Zombie) 2021年9月9日
晩秋に差し掛かり半引退状態、というよりリアルが充実しはじめて投資どころじゃなくなってしまったブリザードさん。
その彼の遺志を受け継ぎ・・・というかより悪化させたのがこの男。
「USA版岐阜暴威」「世紀の怪物投資家」「自称麻雀ガチ勢のくせに初心者に負けて改名させられる軟弱野郎」のドッグ氏です。
麻雀で初心者の私にボロ負けしたドッグさんは罰ゲームで改名しました🐶
— ぬん@投資初心者🌷 (@Hi__noon) 2022年1月15日
ハハハー😆 pic.twitter.com/y2vqMTlg8l
CWEBを保有してすぐに恒大のデフォルトを発生させたスーパートレーダードッグさん。
すでにオチはしっかりついていたのですが、彼は不幸にも無駄な意地を見せます。
ひたすら「データドッグが上がらない」「シーリミテッドまじで損切りしたい」と他銘柄の文句を言いつつ、地味にCWEBを持ち続けていたのです。
CWEBホルダーにとってはたまったものではないでしょう。
下げ材料はたしかにあるものの、それにしてもCWEBの弱さが半端ない。
その謎のモヤモヤ感の犯人はドッグさんだったのです。
とはいいつつも、リバウンドする時も強烈なのがCWEB。
この辺りは流石レバレッジ2倍の力です。
数々のロンガー達がリバウンドに淡い期待を持ち傷口を広げてしまうように、ドッグさんも希望をどうしても捨てきれず撤退タイミングを逃し続けます。
ラファエル風挨拶
— ドッグ🐶@米国株 (@dogisgodtrade) 2021年12月31日
はい、どうも皆さんこんにちは。
「CWEBの高値掴み、一生助からない」
よろしくお願いしますー#株クラ挨拶
$CWEB 17%プラス🙀
— ドッグ🐶@米国株 (@dogisgodtrade) 2021年12月30日
こいつがこんな頑張ってるとこ初めて見たかもwwwwww やるときはやる漢なんだよ
追い込まれた人間は神頼みしがちです。
CWEB戦士の一人「CWEB絶望マン」さんは初詣に世界平和と株価爆上げを祈願していたようです。
含み損を抱えつつも、お金以外の事も祈れる人間の鑑と言えますでしょう。
祈願してきた
— CWEB絶望マン (@cweb_shibou) 2022年1月8日
・CWEBの大逆転劇
・中国と世界諸国の友好関係 pic.twitter.com/LxwxWY2ryS
この絶望マンさんの熱心な祈願にフリーライドしたのが我らがドッグ。
たかだかCWEBキャリア1ヶ月程度なのに「CWEBホルダーと言えばまず俺やろ?」と言いたげな高慢さに失笑を禁じえません。
僕の分もお祈りしてくれてありがと
— ドッグ🐶@米国株 (@dogisgodtrade) 2022年1月8日
ホルダーがんばろ
絶望マンさんの神聖なるパワーが効いたのか10日のCWEBはかなりの強さを発揮して上昇。
やはりこの世に神はいたのでしょうか。
急降下来るぞ!
— くろえ@米国株投資 (@Leverage_Chloe) 2022年1月10日
しっかり捕まってろよ! pic.twitter.com/iGD3kYtjIs
$QQQ 大分戻したけど、やはり $CWEB の上げの方が大きいね
— ファイル@投資コーギー CWEBはじめました (@filegmp) 2022年1月10日
この二つはずっと比較して注視していくよ
アメリカにリアルにマネーが戻るタイミングが分かりやすいから pic.twitter.com/iSNGymIwiV
しかし、神は神でも別の神がこの上昇に寄与していたようです。
そう、この日ドッグさんがCWEBをロスカットしたのです。
「一緒に頑張ろうぜ」と言ってたった2日後にこの裏切り。
マラソン大会が始まると抜け駆けするような典型的クソムーブをここで見るとは思いませんでした。
柔軟性が必要な投資家にとっては致し方ない行為なのかもしれませんが、無論ドッグさんの意図に反して相場は動きます。
CWEBから乗り換えたマイクロソフト株はこの日GAFAM関連で一番低い伸びを見せたのでした。
ドッグさんの監視下から解放されたCWEBは一気に爆発します。
1月11日、CWEBはなんと10%を超える値上がりを見せました。
なんとあの超絶💩株ちゃんの
— ポニョ🤧中小型株スイングトレーダー(投資家ちゃうよ) (@katsura9876) 2022年1月11日
$cweb
が爆上げ中です!
∧м∧∩
(〃゚Д゚)あげあげ↑
⊂ ノ
(つ ノ∧м∧∩
(ノ (〃゚Д゚)
⊂ ノあげあげ↑
(つ ノ
(ノ pic.twitter.com/A7sJdji5CM
$CWEB 爆上げ。
— ピッフィーの株式投資Diary@🇺🇸🇨🇳SoftBank group stock (@pure_sophy) 2022年1月12日
さかまさ社長 @_sakai_029
SBG5500含め持株全部売って 12ドルの $CWEB 1点集中投資に切り替えたタイミングが最高のタイミングだった。
さかまささん本当にリスクテイカーだから300万円がすぐ3000万円に戻ると思う。 pic.twitter.com/Q1dwaRRXeW
これこそまさにドッグパワーの真骨頂でしょう。
「アメリカが金融引き締める一方、中国は緩和しているから資金移動が起きているから」という意見を聞きますが、上がった理由はそんなのではありません。
ドッグさんが売ったから上がったのです。
年末からの不安定な相場でトレーダー達はかなりフラストレーションが溜まっていたのでしょう。
我々の資産を増やしてくれる聖杯はクソの山の中にあったのです。
CWEBは一気に手のひらを返され、神の如く崇められ始めました。
もちろんドッグ氏は悔しさで一杯。
もう一度CWEBにエントリーしたい気持ちをぐっと抑えます。
冷静に考えて上げ材料ないし、金持ちがスイングしてるだけじゃね?こういうので何回も飛びついて失敗してきた…
— ドッグ🐶@米国株 (@dogisgodtrade) 2022年1月12日
CWEBはクソ!ってことを忘れてはならない。
2日酔いで一生酒飲まねえーって誓って夜にまた飲むのに似てる。
ドッグさんが買いをスルーしたのはなによりの好材料。
このままCWEBは20ドル復帰を目指すかと楽観的雰囲気が相場を包む中、ある出来事が起きたのです。
イキソ…イクッ!!
— うんこ掃除士 (@CWEB_Zombie) 2022年1月13日
そう、元祖CWEBマスターのブリザードさんが1か月以上の沈黙を破り、今年初ツイート。
新年の挨拶もせずイクイクと呟いてしまうあたり、ブリザードさんが相場から受けた心的ダメージは相当なものだったと分るでしょう。
このブリザードさんのツイートが相場に警戒されたのでしょうか。
CWEBはせっかく上昇した値幅をほぼ吐き出すように下落してしまいました。
$CWEB
— 負億り人じゃむ😇米株投資★ (@Mrjam04461233) 2022年1月13日
🥺ぴぇん
下落トレンドの上限に弾れ利確売りかの😇 pic.twitter.com/Sbja7LmpfP
おはようございます!
— HiRo@株投資 (@natsumikabu) 2022年1月13日
NASDAQは2%を超え大きく下落。
ここ最近調子良かったCWEBは12%の低下。$TSM が良ければハイテクに追い風になると思ったんですが。
ボラティリティが凄い、、、
◆米国株安
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) 2022年1月13日
ナスダック2.5%安。年明けからの下落率は5%を超え、3カ月ぶりの安値に。Tesla, NVIDIA, Microsoftなどが大幅安。早期の米金融緩和修正の警戒からテック株を中心に不安定な状況が続いています。ブレイナードFRB理事(副議長候補)は13日、インフレ警戒と早期利上げに前向きな姿勢を示しました pic.twitter.com/cvwqeOaayM
ブリザードさんが来る=CWEB買いかと思われたのか。
相場関係者にとってブリザード&CWEBコンビは相当強烈なインパクトを残したのでしょう。
ブリザードさん自体は現在CWEBを保有していないのですが、ちょっと目を離すと買ってしまうCWEB中毒者である事も事実。
ありえない量のうんこ pic.twitter.com/VxQCoPDRN8
— うんこ掃除士 (@CWEB_Zombie) 2022年1月14日
当ブログはCWEB購入を推奨しません。
リバウンドは強烈なので10%程度取るデイトレはやってもいいと思いますが、中長期的にはまだ危ないと思っています。
もし中国株で爆益を掴みたければ中国株3倍ベアETF(YANG)という便利な物がありますので、これをドッグさんかブリザードさんのNISA枠を無理矢理使って購入させるのが一番手っ取り早いでしょう。
リアル友達にド天辺でナスダックレバレッジETFを一括購入させたドッグさんにはそれ相応の報いを受けてもらいます。
安易に投資勧めるのは考えもの。今年からNISAデビューした友達は、俺の勧めで年初にレバナス一括120万した😨 pic.twitter.com/o5k5Rgo9uI
— ドッグ🐶@米国株 (@dogisgodtrade) 2022年1月12日
とりあえず、CWEB戦士たちが今年一年を無事に生き残れる事を願っております。