逆神トレーディング日誌

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2021年米国株テンバガー候補って結局どうなったのか調べてみた件

今現在の相場は非常に不安定ですが、1年前のはそれは大活況でした。

 

コロナワクチン開発にバイデン政権誕生、そして大規模金融緩和などが合わさり大晦日にかけて株価は右肩上がり。

そんなコロナバブルの中で出されたのが「2021年テンバガーする可能性が高いアメリカ株銘柄」のリストでした。

 

 
637山師さん 2020/12/24(木) 12:52:50.70id:kskNx5ra0
$FCEL $TRUE $WIMI $UMC $NEON $GATO $RESN $PEIX $TLRY $UAVS $JG $ACB $VIOT
米国株Twitter 2021の10倍株候補。みんな、知ってる銘柄ある?
 
今見たら懐かしすぎて涙が出てきそうな顔ぶれですが、これらは果たして今年テンバガーすることが出来たのでしょうか。
小型株が多いので、そもそも年初来プラスなのかも怪しいのですが早速検証していきましょう。
 
さっそく年初価格と年初最高値を調べていきましょう。
 
TLRY   8.43→67
VIOT   5.29→18.99
JG    3.6→11
RESN     2.75→8.33
FCEL   11.28→29.44
ACB    8.48→18.98
WIMI  5.82→12.94
NEON   6.69→12.42
GATO 13.94→24
UMC  8.22→12.68
PEIX(現ALTO) 5.5→8.34
TRUE  4.29→6.25
 
 
という事で結果としてはどの株もテンバガーいきませんでした。
 
最高はTLRYが記録した797%上昇。
それでも瞬間的に8バガー近くまでいったのは脅威でしょう。
 
今年は2月くらいまで相場全体が絶好調だったので、小型株は特に大きな恩恵を受けました。
ここに挙げた銘柄の最高値は大体2月に記録したものです。
13銘柄中半分がダブルバガー記録してるのも地合いの良さを表していますね。
 
では年初来で今でもプラスの銘柄はあるのでしょうか。
 
調べてみた所、驚きの結果が出ました。
 
NEONとUMC以外は年初来超絶マイナス成績だったのです。
 
NEONは光学式パネル、UMCは半導体なので確固たる技術力や世界的トレンドに乗れば安定して伸びるってことでしょう。
逆にTLRYやACBといった大麻セクターはとても酷い事になっております。
 
 
こういうテンバガー候補は爆発力重視で安定したパフォーマンスってのはイマイチ期待できないわけですが、じゃあ現在時点で年間テンバガー達成している銘柄は何があるのでしょうか。
 
 
現時点の株価でラッセル1000で年間テンバガーを達成している銘柄はありません。
上記の記事を見てもわかりますように今年めちゃくちゃ話題になったミーム株「GME(ゲームストップ)」でも8バガーです。
ちなみに最高値基準で考えるとどうなるのでしょうか。
GMEの場合、年間最高値は驚異の483ドル。
年始の価格が17ドルなので瞬間28バガーを記録したことになります。
 
 
ちなみに、売りが成立したということは483ドルで買ったやつがいるということ。
現在のGME株価は144ドルなのでジャンピングキャッチ勢は含み損-70%喰らってることになります。なんて痛ましい。
 
全体を見通してみると同じミーム株のAMCエンターテインメントが年初来リターン1300%を達成していました。
これだけでも凄いのですがもっと凄いのが瞬間最高値です。
AMCは年初2ドルの最高値72ドルで瞬間36バガー達成をしていました。取れるわけがねえだろこんなの!!
 
その他惜しかったのがフィンテック株のUPST。
年初43ドルの最高値400ドルであやうくテンバガーといった感じです。
 
ちなみに両方の株とも最高値から半分以上株価が下がっています。
 
 
このように年間テンバガー狙うのは果てしなく難しいです。
AMCにしろGMEにしろレディットによるミーム祭りで持ち上げられた株は脱出するタイミングも間違えたら一気に死亡です。
 
私の知ってる中で「してまん」というカリスマ的人気を誇ったミーム株トレーダーがいたのですが、彼はたった一度逃げ遅れてしまったばっかりに口座が崩壊し引退に追い込まれてしまったのです。
 
逆に言うとレディットで話題にされ始めた銘柄を片っ端から買っていたら年間テンバガー銘柄に一つくらいはぶち当たるんではないでしょうか。
 
今や「○○が予想するテンバガー候補」じゃなくて「俺たちみんなでテンバガーさせようぜ!」っていう傾向が強いような気がします。
 
これもインターネットの発達と金融テクノロジーが生み出した新たなトレンドなのでしょう。
皆が買うから株価が上がる、っていう至極真っ当な理屈が目の前に現れているわけです。
 
 
 
 
そもそもテンバガー銘柄ってのは何年かしっかり保有して結果的に達成するもんだと思います。
当てるのが果てしなく難しい年間テンバガー狙うくらいならダブルバガー株をコツコツと摘まんでいったほうがいいんじゃないのかと思います。
それも難しいのは確かですが、数の割合的には確実に現実的だと思います。
 
 
最後に現在youtubeで転がってる「2022年テンバガー候補」紹介動画をいくらか掲載します。
今年のような高騰局面は来年あまり期待できない、という意見が多いですがチャンスはあると思いますし上がる株は上がるのでチャンスだと思ったら果敢に挑戦してみてください。
あくまでダブルバガーくらい取れたら超ラッキーってノリで。