人気米国株固定ブリザードさん、GMEショックで消息不明になる
昨年三月のコロナショック以後、米国の株式相場は無制限量的緩和（アンリミテッドQE）に端を発した金余り状態により、株価が異常に高騰する大バブル相場と化しました。
無制限のQEだって！！
FRBは無制限のQEを発表し、いくつかの新しい融資プログラムを設定します
公開日：2020年3月23日午前8:00 ET
https://www.marketwatch.com/story/fed-announces-unlimited-qe-and-sets-up-several-new-lending-programs-2020-03-23
FRBは無制限のQEを発表し、いくつかの新しい融資プログラムを設定します
公開日：2020年3月23日午前8:00 ET
https://www.marketwatch.com/story/fed-announces-unlimited-qe-and-sets-up-several-new-lending-programs-2020-03-23
株券紙くずになると慌ててドル紙幣にしてたら
ドルが紙くずになったでござる
ドルが紙くずになったでござる
この右肩上がりの指数上昇に伴い、米国相場に存在するありとあらゆる銘柄が噴き上がりまくる事態になりました。
記憶に新しいとこでは、当ブログでも触れた「ビンゴゲーム」ことBNGO（バイオナノ・ジェノミクス）株の大暴騰。
現時点での株価が12ドル。
一か月でテンバガーどころか12バガーを達成しました。
この緩和バブルで名を上げた銘柄はやはりTSLA（テスラ）、ZM（ズーム）、NIO（ニーオ）のトップ３でしょう。
TSLAはヴィジョンに対して現実的な生産能力や技術が追い付いてきたのに加えて、ネット注文による車購入という強みがウケたのか一年で株価が10倍になりました。
ZMはコロナによるオンライン会議の需要拡大があり、一年で株価が６倍以上になりました。
夏場以降一気に話題をさらっていったNIOは前述した緩和相場に加え、米大統領選で事前調査から優勢だった民主党のバイデン氏がクリーンエネルギー推進派だったことが好感されたのか、一年で株価が20倍になるという快挙を成し遂げました。
TwitterではNIOをNISA口座使ってフルインベストした通称「ニオクり人」さんが現れ、注目を集めました。
中国のEV会社のNIO（ニオ）で、「NIOくり人（２億り人）」達成。コロナで下がった800万から21,000万になるまではわずか6ヶ月。急激な上げにバブルを警戒する考えもわからないでもないけど、自動運転やEV周りのポテンシャルを長期で捉えれば「実態」は遅れてついてくる。 pic.twitter.com/yVQ5ouh5Gz
— ウカ @ NIOくり人 (@ucaxxx) 2020年11月24日
最近熱いのがペニー株（低位株）投資。
材料の有り無しは関係なく、ある日突然尋常なまでの上昇を見せます。
これらの原動力になっているのがアメリカ政府の盛んなコロナ対策の現物給付金支給と、「ロビンフッド」等の投資アプリや「Reddit」といったウェブサイトでの投資コミュニティを駆使してせっせとスケベイナゴし続ける米国個人投資家達です。
その頑張りに乗っかりたいのか、日本株は仕手筋がうるさすぎて嫌気がさしているのかわかりませんが、日本の投資家たちも続々アメリカ株で爆益報告をするようになってきました。
あまりに騒ぎすぎたのもあってか、今月のNHK「クローズアップ現代」でついに熱狂具合を取り上げられてしまうという痛恨の事態を招いてしまいました。
Twitterの株投資界隈もすっかり米国株派閥がでかい顔をしており、youtubeでもアメ株の解説動画が増えました。
煽る割に成績がしょぼすぎると言われるB太郎や曲がり屋H瀬（ZIちゃま）といった魑魅魍魎が跋扈している側面もありますが、先人たちが情報を集めるのに苦労していた事を鑑みるとといい時代になったものです。
そんな中、私が重宝しているのはそれらでなくて5ちゃんねる株式板にある「米国株やっている人の溜まり場」スレ（とその派生スレッド）です。
異様にお宝銘柄を上げたりどっから入手してきたのかわからない企業情報が書き込まれたり、重度の米国株中毒者がいると思われるスレですが有用性も活気も抜群。
株投資関係のスレだとここが今５ちゃんねるで一番勢いあるのではと思います。
さて、そのスレッドに「ブリザード」という固定がいました。
人気の定期スレッドというものは得てしてクソコテと言われる人種が時間を経るごとに増えてくる運命にありますが、投資系においてはとりあえず資産の大小やトレード成績の方が重要視されるので、比較的受け入れられやすくなっています。
彼の投資法は度胸、豪運、フットワークの三要素で構成されるスーパーイナゴ投資法です。
あの岐阜暴威さんと同じくこどおじ（実家暮らし独身男性）ステータスであることを活かした入金力も持ち合わせています。
このトーナメントで一位になってるFSLYを見て買ったワイは数日後30%ダウンくらった
入金完了…
TSM買い増し作戦を決行する
TSM買い増し作戦を決行する
ワイの武勇伝はSOLOが2.5の時にソロ！ソロ！って叫んでた事やわ
>>982
ボンゴ、クリエネ暴騰は気が狂いそうになった
結局ボンゴ高値バーニングキャッチするし
ボンゴ、クリエネ暴騰は気が狂いそうになった
結局ボンゴ高値バーニングキャッチするし
アダミス！アダミス！なんの会社か知らんけどアダミス！！
こんなブリザードさんですが、折からの好地合いで高値掴みした株も耐えていたらプラテンしたり、イナゴ株の勢いに全乗っかりすることで年末年始の１か月間に総資産が360万から535万にジャンプアップするという快挙を成し遂げました。
迎えた1月25日（月）、この日もブリザード氏は舌鋒鋭く自分語りをしていました。
天井の人がROOT、XPEV連呼してるみたいにワイもアダミス連呼する壊れたレコードになっちゃうのね
GME噴き上げから6~７倍 そろそろ阿修羅バスターくるか？
GMEためしに134ドルで買ったけど正解だわw
大暴落ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
GMEさん急に息引き取って草
異常なまでに値を上げていたゲーム小売りチェーンGME（ゲームストップ）が突然の大暴落を始めたのです。
名前に反して上昇も下落もストップがかかっていません。
Citron vs WSB$GME がWSBで担ぎ上げられ2日でダブルバガー(WSBとはReddit(日本でいう2chみたいなの)のコミュニティのひとつ)
— うさパパ@米国株投資×証券アナリスト勉強中 (@Usapapa555) 2021年1月23日
↓
数日後ショートレポートを出し売りで儲けるCitron research が $GME の売り推奨動画を配信
↓
WSBが逆にCitronを焼こうと一致団結
↓
一時+70%の暴騰により見事焼却
これを受けてダウもナスダックも急落。
全力投資のブリザードさんもひとたまりもありません。
壊れちゃった…私のPF
資産ぶち飛んだw
この日ブリザードさんが運命を託していたのは97ドルでフルインベストしていたEH（イーハン・ホールディングス）。
高値100ドル安値80ドルという日足が物語るようにほぼ天井を掴んだ形になったブリザードさんは他のPFも崩れていく状況も相まってか心が折れてしまいました。
今日でワイの中の何かが壊れた
ワイというクソコテがいた事は忘れてくれ
この書き込みを最後になんと今現在まで彼はスレッドに姿を現していません。
しかしいくらPFが崩れようがEHが10％くらい下落しようがかつてFSLYで－30％を喰らった彼がここまで狼狽するのも珍しい話です。
スレ住民たちは特に証拠があるわけでもないのに「ブリザードはGME株を触って暴落に巻き込まれたに違いない」というストーリーを語り合うようになりました。
鰤「うう……株で破産してしまった……」
鰤母「あなたが毎月家に入れていた7万ね 全部貯金していたのよ」
鰤「母さん……！これでもうひと勝負だ！」
鰤母「あなたが毎月家に入れていた7万ね 全部貯金していたのよ」
鰤「母さん……！これでもうひと勝負だ！」
ブリザードgme持ってたら助かってるだろ
売ってたんならもう復帰は精神的にキツそう
売ってたんならもう復帰は精神的にキツそう
ちなみに当のGME株は翌日なんてことないぜと言わんばかりに大暴騰をしていました。
◆今日は91%高
— 後藤達也（日本経済新聞） (@goto_nikkei) 2021年1月26日
・昨日歴史的乱高下したGameStop株が26日は急騰
・売買代金は180億㌦超とApple（130億㌦強）を上回る
・ゲーム小売りチェーン。21年1月期は減収・赤字見通し
・時価総額は約100億㌦に
・Robinhood経由の個人の投機が中心
・SNSのReddit上の情報交換活発
・過剰流動性相場の一断面との声 https://t.co/6i7ZqXcBwZ pic.twitter.com/HLUocIR83I
ネタ切れ豚野郎ことJINさんも売りで爆益を取りたいのかこの騒動に大注目！
ぎ、岐阜さんまで・・・・？
なんとなくアメリカの暴落が近いと感じた。引き金はゲームストップで暴れてるロビンフッターへの規制発言、もしくは過去にもあった銃乱射に近い事件とかそういったものが起こる気がする。
— 真・岐阜暴威 (@gihuboy) 2021年1月27日
ブリザードさんの悲劇を見ると投資における不確実要素とメンタルについて考えてしまいます。
残念ながら瞬時の大暴落というのは防ぎようはないし、緊急回避もできません。
それに対しどう受け止めるかという心構えが必要だったりします。
信用売り買いをしている人は別として、ブリザード氏が幸いだったのは現物株取引だった点です。
ロスカットしたのかどうかは別として、今の緩和の地合いが続くなら握りっぱなしにしておけばまたPFは回復をするでしょう。
彼が狼狽にめげず、再び相場に復帰してくる日を待ちたいと思います。
なお、昨今のペニー株の爆発具合を羨ましく思った私も熟考の末にSYN（シンセティック・バイオロジックス）株を25日の寄りに1ドルでエントリーしましたが直後にGMEショックで調子を崩し現在－15％を喰らっていることを併せて報告いたします。
